慢性リンパ性白血病(CLL)の主な症状
慢性リンパ性白血病(CLL)の症状にはどのようなものがあるのでしょうか?このページでは、CLLには初期症状があるのか、病気の活動性が上がった場合にみられる主な症状などについてご紹介します。
初期の頃は症状がほとんどなく、血液検査でわかることが多い
CLLは、最初のうちは症状があらわれないことも多く、健康診断の検査で血液の異常がわかって、精密検査を受ける場合も多いのです。
CLLと診断されても、症状が出るまで数年~10年以上かかることもあります。
この病気の場合、貧血や血小板の減少、CLL細胞の倍加時間が短くなってきたなどの異常が認められたり、症状が出てくるまでは慌てて治療する必要がないとされており、経過観察のみで長く付き合っていくこともあります。
CLL細胞が体内で増えてくると、症状が出てくる
CLL細胞が体内で増えて病気の活動性が上がってくると、 発熱、寝汗(盗汗)、体重減少など、様々な症状が出てきます1,2)。
このような症状が出た場合は治療が必要です。
また、貧血症状が出ることがあるほか、正常な白血球や抗体が減ってしまうため、免疫機能が下がってしまい、感染症にかかりやすくなってしまいます。
- 1) Wierda WG, et al. NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®). Chronic Lymphocytic Leukemia/Small Lymphocytic Lymphoma. V.1.2024. National Comprehensive Cancer Network® (NCCN®). November 2023: 1-93.
- 2) Awan FT, et al. eds. Hematology: Basic Principles and Practice. 7th ed. Philadelphia, PA: Elsevier, Inc.; 2018: 1244-1264.