慢性リンパ性白血病(CLL)では
治療しないことがある
慢性リンパ性白血病(CLL)では治療せずに過ごす期間「無治療経過観察」と呼ばれる期間があります。このページでは、無治療経過観察のときの通院頻度や診療内容などについてご紹介します。
慢性リンパ性白血病(CLL)を治療せずに過ごす期間(無治療経過観察)とは
CLLは血液のがんです。がんだから、すぐ治療をしなければ…と考える方も多いと思いますが、CLLでは活動性が低かったり、症状がなかったりする場合は慌てて治療をしなくてもよいとされています(無治療経過観察といいます、理由は治療の考え方についてをご覧ください)。リスク・臨床病期(CLLの臨床病期の分類についてをご覧ください)、活動性と無治療経過観察、治療開始の規準は以下の通りです1-3)。
「無治療経過観察」の期間とチェックのための通院頻度
CLLには、治療開始規準があります4)。
無治療経過観察のときでも、規準のチェックを定期的におこなっていきます。
定期的なチェックのために、数ヵ月~半年に1度くらいを目安に通院します。この間隔は患者さんの状態・都合などを考えて決められます。
- 1) Wierda WG, et al. NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®). Chronic Lymphocytic Leukemia/Small Lymphocytic Lymphoma. V.1.2024. National Comprehensive Cancer Network® (NCCN®). November 2023: 1-93.
- 2) Lobetti-Bodoni C, Bertoni F, Stussi G, et al. The changing paradigm of chronic lymphocytic leukemia management. Eur J Intern Med. 2013; 24(5): 401-410.
- 3) Nabhan C, Rosen ST. Chronic lymphocytic leukemia: a clinical review. JAMA. 014; 312(21): 2265-2276.
- 4) Hallek M, et al. Blood. 2018; 131(25): 2745-2760.