慢性リンパ性白血病(CLL)の
薬物療法中の通院頻度と定期検査

定期検査は治療効果や患者さんの状態を見極めるために重要です。このページでは、慢性リンパ性白血病(CLL)の薬物療法中の通院頻度と定期検査についてご紹介します。

通院頻度は、患者さんの状態に合わせて決められる

治療を開始した場合、一般的には1~2週間ごとに通院することが多いです1)。その後、少しずつ通院間隔を延ばしていきますが、体調が悪くなれば頻回に通うことになったり、場合によっては入院することもあります。担当医や看護師と話して、通院のタイミングを確認しておきましょう。

通院頻度

定期検査は、治療効果や患者さんの状態を見極めるために重要

治療の効果は、定期検査で確認していきます。よく使われる治療効果判定の基準は、完全奏効、部分奏効、安定、進行です2)。もちろん、患者さんの状態も検査で把握します。

治療が
効いている

治療が
効いていない

治療効果判定の基準
完全奏効(CR)
部分奏効(PR)
安定(SD)
進行(PD)

治療効果ありと
判断

治療効果なしと
判断

治療効果や患者さんの状態を知るための検査は、主に以下のものです。もちろん、状況に応じて他の検査をおこなうこともあります。

  • 血液検査:白血球(リンパ球、好中球)、血小板、ヘモグロビン(赤血球)の数値
  • 画像検査:肝臓の腫れ、脾臓の腫れ、リンパ節の状態を確認、他の臓器への影響
  • 診察:症状の確認
  • その他:病態の変化(リヒター症候群など。詳しくはこちら
  • 1) 国立がん研究センター:がん情報サービス 一般の方向けサイト 慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫 療養
    https://ganjoho.jp/public/cancer/CLL/index.html [2024年1月29日アクセス]
  • 2) 日本血液学会編: 造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版. 金原出版, 2023, p.150

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