慢性リンパ性白血病(CLL)の
無治療経過観察中に医療従事者に
報告・相談したほうが良いこと
慢性リンパ性白血病(CLL)は進行性の病気ですが、その進行はゆるやかです。治療せずに過ごす期間(無治療経過観察)が数年〜10年以上になることもあります。このページでは、無治療経過観察期間でも医療従事者に報告・相談したほうが良いことについてご紹介します。
治療せずに過ごす期間が数年~10年以上続くことも
CLLは進行性の病気ですが、その進行はゆるやかです。血液検査の結果が悪くなったり、症状が出たりすることなく、治療せずに過ごす期間(無治療経過観察)が数年~10年以上になることもあります。
ゆっくり進行するということは経過観察の期間が長くなります。しかし、治療せずに様子をみるだけということも、時としては不安にかられることがあると思います。
悩みがあったら、医療従事者に相談
治療せずに過ごしている期間であっても、「がん」と診断されたわけですから、様々な心配事が出てくるものであり、それはごく自然なことです。若い女性であれば妊娠・出産のこと、CLL以外の病気をもつ患者さんでは、その病気の悪化など、悩みは患者さんによって様々。
まずは落ち着いて、心配なこと、不安なことは定期的な通院のタイミングなどで医療従事者に相談してみましょう。メモを持参すると安心です。
(女性の妊娠・出産についてはこちら)
気になる症状が出たら、医師などの医療従事者に連絡
CLLの症状としては、疲労、発熱、体重減少、寝汗といった全身症状があります。ただ、これらの症状は他の病気でも生じますので、これらの症状が出たからといってCLLが必ずしも悪くなったわけではありません。また、リンパ節が腫れたりすることもありますので、しこりに気づいたら医療従事者に相談しましょう。
貧血が進行すると、立ちくらみ、動悸や息切れなどの症状が出ます。また、血小板が少なくなると、皮膚に点状の出血や歯磨きの後の出血など、止血が難しくなります。これらの症状に気づいたときは受診しましょう。