慢性リンパ性白血病(CLL)の
最初の治療が終わった後の生活について
慢性リンパ性白血病(CLL)の最初の治療が終わった後の生活ではどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?このページでは、CLLの最初の治療が終わった後の皆さんが日常生活で気をつけることについてご紹介します。
無理は禁物
最初の治療が終わった後の生活は、患者さんそれぞれで大きく変わってきます。家のこと、仕事のことなど、やらなければならないことがたくさんあるかもしれません。しかし、まずは無理をせずに、家事は家族に手伝ってもらったり、勤務先とも仕事の量や内容を調整してもらうなどの対応を検討して、生活をできるだけ楽しめるようにしていきましょう。
基本は「規則正しい生活」1)
規則正しい生活を送ることで、治療で弱った体力の回復をうながすことができます。その中に、無理のない範囲で適度な運動・ストレッチなどを取り入れるのがおすすめです。
感染症対策は忘れずに
特に気をつけなければいけないのは、感染症です。血液のがんの治療では、“外敵”であるウイルスや細菌とたたかう白血球が少なくなってしまいます2)。手洗い・うがいなどの予防は必ずおこなうようにしましょう(新型コロナウイルス感染症なども含めた詳細はこちら)。 また、以下の症状があったら、一度医療従事者に連絡してみることをおすすめします2)。
- 発熱・寒気
- たん・せき・のどの痛み
- 口の中や歯の痛み
- 鼻や耳の痛み・詰まった感じ
- 下痢・腹痛
- 肛門部の痛み・出血
- カテーテル挿入部の痛み・発疹・水疱(すいほう:水ぶくれ)
- 1) 国立がん研究センター がん対策情報センター:患者必携 がんになったら手にとるガイド 普及新版. 東京. 学研. pp.179-182.
- 2) 直江知樹編:インフォームドコンセントのための図説シリーズ 白血病/骨髄異形成症候群, 大阪, 医薬ジャーナル社, 2013, pp.44-45